円錐角膜研究会では、円錐角膜について正しい知識を広めることを目的に、世界円錐角膜の日(11月10日)に、世界の円錐角膜研究者や患者団体とともに啓発活動を行っています。国際学会で円錐角膜のイメージカラーが紫と定められたことを受けて、2023年より、紫にライトアップする運動を行っています。
ライトアップ運動を通して、より多くの人々に円錐角膜という疾患に関心を持っていただき、早めの専門機関へのアプローチ、正しい治療を含めた経過観察、よりよい矯正方法にたどり着いていただきたいと思います。
当院では本日より1週間院内の掲示スペースを、紫(パープル)に装飾しております。

※円錐角膜は、10代に発症し、進行性に角膜の菲薄化と突出をきたす疾患で、若年者において視力低下をきたす代表疾患です。男性にやや多く、近年の報告では 100〜300 人に 1 人の有病率と報告されています。円錐角膜は従来、進行するまで原因不明の近視や乱視として見逃されることが多く、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が困難になると、角膜移植手術しか方法がない、というのが実態でした。
しかし近年、角膜形状解析装置を始めとした検査機器の発展や、進行を抑制する角膜クロスリンキング療法、早期発見によって角膜移植を回避する道が広がりつつあります。進行する前の早い段階で専門の医療施設へたどり着くことが、患者様の将来の負担を軽減することにつながります。
円錐角膜を抱えた患者様は、社会生活の中で心理的負担を強いられることもあります。眼鏡では十分な視力が得られず、しかも長時間のコンタクトレンズ装用が困難な場合があり、学業や仕事を集中してしたくてもできない、しかし周囲の方に理解してもらえないなど、疾患の認知度が低いことでほとんどの患者が不安な思いをしています。円錐角膜は若年発症であり、その重荷を若くして背負うことが、将来への不安にもつながります。少しでも明るい未来を描いていただくために、患者様ご自身やその周囲の人々に正しい知識を持っていただくことが重要です。