2022年8月3日
コラム

参天製薬ランチョンセミナー 令和4年7月開催

当院では、ドライアイの患者さんが多くいらっしゃいます。代表的なドライアイの治療薬としてジクアス®点眼液3%が挙げられますが、今回販売前のジクアス®LX点眼液3%について、参天製薬 磯貝 洋介様より説明を行っていただきました。

ジクアス®点眼液3%は1日6回と点眼回数の多い目薬です。

実際には使用回数を遵守している患者さんの割合は10.2%であるとの報告がありました。

医師の指導通りに点眼しなかった理由の一つとして、医師から指導された1日の点眼回数が多かったから、が挙げられました。1日の点眼回数を少なくすることを目的とし、製剤改良が行われたのがジクアス®LX点眼液3%です。

1日の点眼回数を6回から3回とするジクアス LX を発売予定とのこと。

【セミナーに参加したスタッフの感想】

●点眼回数が6回だと忘れてしまうという患者さんにとって、今回紹介されたジクアス®LXは3回で治療効果が同じなら、ドライアイの改善につながると感じました。

●「6回点眼するのは大変」「仕事中は点眼できない」などの患者さんの声をよく聞きます。ジクアス®LXのように3回で効果が得られるのは、患者さんにとってメリットにもなるし、点眼を継続しやすくなるのではないかと思います。

●点眼回数が半分になるのは患者さんにとって楽になってとても良いと思います。

●働いている方や、忘れっぽい方にとって、現行のジクアス®と同じ効果が期待できるなら、とても良いと思います。私が選択するなら、回数の少ない方を選びます。それぞれの生活に合わせて処方できたら良いと思います。

●ジクアス®を使っている患者さんはすごく多いので、回数が今の半分でいいというのは、すごくいいですね。でも重症の患者さんに合うかは慎重に判断すべきかと思います。当院の患者さんの中にも「6回と言われたけど、できていない」とおっしゃる方も多く、1日6回点眼しなくても、ドライアイの症状が軽くなるなら使用したい患者さんも多いと思います。私もその一人です。

●現行のジクアス®は1日6回なので、仕事で忙しい時は点眼できなかったり、何回点眼したか忘れてしまったりなどありえますが、ジクアス®LXは1日3回の点眼なので、食後に点眼すると決めれば点眼忘れ防止できると思いました。私自身も何回点眼したかな?となることがあるので、1日3回だとわかりやすいタイミングで点眼できると思いました。

●ジクアス®は当院でもよく処方する薬なので、患者さんの負担を減らしつつ、作用効果は変わらないという点で、良い印象を持ちました。また、視力検査でドライアイの方は自覚症状の違いで見え方にも変化があります。高齢の方やコンタクトレンズユーザーの方はドライアイの可能性もあるので、お声がけをしたり、問診で聞き取りしていきたいと思います。

●ドライアイはすぐに治療が終わるものではないので、継続的に治療を行うには点眼が重要です。点眼するのが億劫だ、仕事などで何回も点眼するのが難しいという患者さんもいますが、その方の重症度も含め、一人ひとりに合ったわかりやすい説明ができると良いなと感じました。「どのくらい点眼を続ければ良いか」「1日6回できていないが大丈夫か」という声も聞きます。中には途中で治療をやめてしまうという方もいらっしゃるので、ジクアス®LXで回数を守って自覚症状の改善、さらに治療を続けやすくなるというメリットが生まれると感じました。ドライアイの治療薬の知識をもっと増やし、患者さんへの説明も分かりやすくなるようこれからも勉強していきたいです。